■はじめに 皆様、こんにちは。カレンダーをめくれば、明日は二十四節気の最後を飾る「大寒(だいかん)」です。
文字通り、一年で最も寒さが厳しくなる時期を迎えました。朝、布団から出るのが一段と辛く感じられたり、窓に広がる結露に冬の深まりを実感したりしている方も多いのではないでしょうか。
この時期は、空気も乾燥し、体調を崩しやすいタイミングでもあります。しかし、ただ「寒い、寒い」と縮こまって過ごすのはもったいないものです。古くから伝わる暮らしの知恵を取り入れながら、この寒さを前向きに楽しむための過ごし方をご提案します。
■大寒とはどんな時期? 大寒は、二十四節気の第24番目にあたります。期間としては、明日から立春の前日までの約15日間を指します。
この時期の冷気は非常に鋭いものですが、昔から日本人はこの「寒さ」を逆手に取って利用してきました。例えば、味噌や醤油、酒などの発酵食品を仕込む「寒造り(かんづくり)」は、この時期の雑菌が少ない冷たい水で行うことで、味が引き締まるとされています。
厳しい寒さは、私たちに忍耐を強いるだけでなく、豊かな食文化を育むための大切なスパイスでもあるのです。
■心と体を温める「大寒」の楽しみ方 明日からの寒さを乗り切るために、今日から準備できる工夫をいくつかご紹介します。
・「三つの首」を重点的にガードする 冷え対策の基本は、首、手首、足首の「三つの首」を冷やさないことです。ここには太い血管が通っているため、温めることで効率よく全身に血液が巡ります。明日はいつもより少し厚手のマフラーを選んだり、レッグウォーマーを活用したりして、物理的な防寒を徹底しましょう。
・「大寒の卵」で運気と栄養を取り入れる 大寒の日に生まれた卵は「大寒の卵」と呼ばれ、非常に栄養価が高く、食べると一年間健康に過ごせると言われています。また、風水では金運アップの縁起物としても知られています。明日の献立に、ぜひ卵料理を一つ加えてみてはいかがでしょうか。
・「寒の水を飲む」 大寒の時期の水は「寒水(かんすい)」と呼ばれ、不純物が少なく腐りにくいと信じられてきました。朝一番に白湯として飲むことで、内臓をゆっくりと温め、代謝を促す効果が期待できます。冷たい水をそのまま飲むのではなく、少し火にかけて温かい状態でいただくのがおすすめです。
■春を待つ心の持ちよう 大寒を過ぎれば、暦の上ではいよいよ「立春」となり、春の気配が動き始めます。
今はまだ、凍えるような風に吹かれ、春など遠い先のことのように思えるかもしれません。しかし、自然界では、土の下で植物が芽吹く準備を整え、木々の枝先では小さく硬い蕾が春の出番を待っています。
「冬来たりなば春遠からじ」という言葉があるように、今が一番寒いということは、これからは少しずつ暖かさに向かっていくということです。厳しい寒さの中にある、かすかな季節の移ろいを見つける楽しみを持ってみてください。
■おわりに 明日の大寒を境に、冬の厳しさはピークを迎えます。温かい飲み物や美味しい食事、そしてゆっくりとお風呂に浸かる時間。そんな日常の小さな「温かさ」を大切にしながら、健やかにこの時期を乗り越えていきましょう。
皆様が、冷たい空気の中でも清々しい気持ちで明日を迎えられることを願っています。どうぞ暖かくしてお休みください。
■大寒の寒さに備える!おすすめの冷え対策グッズ🧤🧣
・シルクやウールの天然素材靴下 足元の冷えは万病の元です。吸放湿性に優れたシルクの靴下を履き、その上にウール素材を重ね履きすると、蒸れずにしっかりと保温してくれます。
・電子レンジで温めるカイロ 小豆やセラミックが入ったタイプは、繰り返し使えて経済的です。寝る前に布団の中に入れたり、作業中に肩に乗せたりすることで、じんわりとした優しい温もりに癒やされます。
・入浴剤(炭酸ガス系や生薬系) 大寒の夜は、いつもより少し贅沢な入浴剤を使ってみませんか。炭酸ガス入りのものは血管を広げて血行を促進し、お風呂上がりも湯冷めしにくくなります。
・高機能なインナーウェア 最近は薄手でも吸湿発熱効果の高いインナーが豊富です。首元までカバーするハイネックタイプを選べば、冷気の侵入をより効果的に防げます。
・サーモマグや魔法瓶 せっかく温めた飲み物も、大寒の寒さではすぐに冷めてしまいます。保温性の高いマグカップやボトルを使い、常に温かい水分を補給できる環境を整えましょう。
■内側からポカポカに!大寒に食べたい冬の献立🍵
・根菜たっぷりの粕汁 大根、人参、ごぼうなどの根菜に、酒粕を加えたお汁は最強の温めメニューです。酒粕には血行を良くする効果があり、体の中から熱を逃がさないようにしてくれます。
・生姜とネギの鶏団子鍋 生姜の成分であるショウガオールは、加熱することで体を温める効果がアップします。ネギもたっぷり入れて、免疫力を高める鍋料理でスタミナをつけましょう。
・大寒の卵を使った茶碗蒸し 縁起物である「大寒の卵」を使い、優しい味わいの茶碗蒸しにするのもおすすめです。とろみのあるあんを上からかけることで、冷めにくく、喉ごしも良くなります。
・カボチャのいとこ煮 ビタミンが豊富なカボチャと小豆を煮た「いとこ煮」は、冬の養生食の定番です。小豆の解毒作用とカボチャの滋養で、寒い冬を乗り切るパワーを蓄えましょう。
・ゆず茶や生姜湯 食後のひとときやリラックスタイムには、ビタミンCたっぷりのゆず茶や、ピリッと辛い生姜湯を。香りのリラックス効果も重なり、心も体も解きほぐされます。


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